状況じょうきょう)” の例文
「こちらは、○○野戦放送局やせんほうそうきょくです。いま○○部隊ぶたいが、○○へかって、進軍しんぐん準備じゅんびいそがしいのであります。その状況じょうきょうをおききとりください。」
夜の進軍らっぱ (新字新仮名) / 小川未明(著)
そんな状況じょうきょうであるから、営業えいぎょうどころのさわぎでない。自分が熱心ねっしん奔走ほんそうしてようやく営業えいぎょうは人にゆずりわたした。
(新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
そして、一刻もはやく、この状況じょうきょうを、伊那丸いなまるの本陣へ知らせようと、大空ななめにけおりる——
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そうか。しかし、これから状況じょうきょうは刻々変わるだろう。ぼくは今から大沢君と二人で様子を
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
熊蔵としては、庭手にわて白壁門しらかべもんのほうの状況じょうきょう主人しゅじんげるつもりで、ここへきたのであったが、出合であいがしらに老臣ろうしんからそうかれて見ると、なにを話しているもなく
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
捕鯨ほげい状況じょうきょうかんがえると、たえられない気持きもちがして、少年しょうねんは、途中とちゅうにあるおかにかけのぼりました。おかうえには、おおきなけやきのがありました。そのに、こしをおろしたのです。
太陽と星の下 (新字新仮名) / 小川未明(著)