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片身
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かたみ
ふりがな文庫
“
片身
(
かたみ
)” の例文
しかも呼込まれる先々が大抵レコが留守だすケニ間違いの起り放題で、又、間違うてやりますと
片身
(
かたみ
)
の約束の
鯖
(
さば
)
が一本で売れたりします。
近世快人伝
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
片身
(
かたみ
)
違
(
ちが
)
いに足を動かしているうちに、いつのまにか平七はふらふらと、ゆうべのあの石原町の小料理屋の方へ歩いていった。
山県有朋の靴
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
片身
(
かたみ
)
の子供もすでに大きくなっていた。彼女は加世子の生きていたころも今も、同じ距離を庸三との間に置いていた。
仮装人物
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
でも世間には、自分の可愛ゆい
片身
(
かたみ
)
を、罪の塊りだなんて闇から闇に送る親もないではありませんが……
大菩薩峠:33 不破の関の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
一人は
必
(
かな
)
らず
手傳
(
てつだ
)
はすると
言
(
い
)
ふて
下
(
くだ
)
され、さてさて
御苦勞
(
ごくらう
)
と
蝋燭代
(
ろうそくだい
)
などを
遣
(
や
)
りて、やれ
忙
(
いそ
)
がしや
誰
(
た
)
れぞ
暇
(
ひま
)
な
身躰
(
からだ
)
を
片身
(
かたみ
)
かりたき
物
(
もの
)
、お
峯
(
みね
)
小松菜
(
こまつな
)
はゆでゝ
置
(
お
)
いたか、
數
(
かず
)
の
子
(
こ
)
は
洗
(
あら
)
つたか
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
一刀
(
いっとう
)
をピタリと
片身
(
かたみ
)
青眼
(
せいがん
)
に
擬
(
つ
)
けたという工合に
手丈夫
(
てじょうぶ
)
な視線を投げかけた。
観画談
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
思出
(
おもいで
)
の種に、
亡
(
な
)
き人を忍ぶ
片身
(
かたみ
)
とは、思い出す
便
(
たより
)
を与えながら、亡き人を
故
(
もと
)
に返さぬ
無惨
(
むざん
)
なものである。肌に離さぬ数糸の髪を、
懐
(
いだ
)
いては、泣いては、月日はただ先へと
廻
(
めぐ
)
るのみの浮世である。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「あれを御叔父さんの
片身
(
かたみ
)
に僕にくれ」
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
片
常用漢字
小6
部首:⽚
4画
身
常用漢字
小3
部首:⾝
7画
“片身”で始まる語句
片身分
片身変
片身替