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片耳
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かたみゝ
至極そゝくさと
落つき
無きが
差配のもとに
來りて
此家の
見たしといふ、
案内して
其處此處と
戸棚の
數などを
見せてあるくに、
其等のことは
片耳にも
入れで、
唯四邊の
靜とさはやかなるを
喜び
『それに
話しするのは
無駄だわ、
其兩耳の
出ない
中は、
少くとも
片耳出ない
中は』と
思つて
居ると、
忽ら
全頭が
現はれたので、
愛ちやんは
持つて
居た
紅鶴を
下ろし、
競技の
數を
數へ
初めました