トップ
>
煉瓦造
>
れんがづく
ふりがな文庫
“
煉瓦造
(
れんがづく
)” の例文
そこへあなた、ニョキニョキと、まあ飛んでもない高い
煉瓦造
(
れんがづく
)
りの塔が出来ちまったんですから、驚くじゃござんせんか。
押絵と旅する男
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
そのほか
南滿洲
(
みなみまんしゆう
)
の
各地
(
かくち
)
には、
小
(
ちひ
)
さな
煉瓦造
(
れんがづく
)
りの
墓
(
はか
)
や
石棺
(
せきかん
)
がありますが、ことに
珍
(
めづら
)
しいのは、
貝殼
(
かひがら
)
でもつて
四角
(
しかく
)
に
取
(
と
)
り
圍
(
かこ
)
み、その
中
(
なか
)
に
死體
(
したい
)
を
收
(
をさ
)
めた
墓
(
はか
)
であります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
いよいよ彼女が
煉瓦造
(
れんがづく
)
りの狭い一室に入れられて焼かれはじめたとき、わたしは恐ろしくはありましたけれど、約束通り彼女の焼ける姿を眺めることにしました。
メデューサの首
(新字新仮名)
/
小酒井不木
(著)
煉瓦造
(
れんがづく
)
りなんぞ建って開けたようだけれど、大きな樹がなくなって、山がすぐ
露出
(
むきだ
)
しに見えるから、かえって
田舎
(
いなか
)
になった気がする、富士の
裾野
(
すその
)
に
煙突
(
えんとつ
)
があるように。
縁結び
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
名は日本橋だけれどもその実は純然たる洋式で、しかも欧洲の中心でなければ見られそうもないほどに、
雅
(
が
)
にも
丈夫
(
じょうぶ
)
にもできている。三人は橋の手前にある
一棟
(
ひとむね
)
の
煉瓦造
(
れんがづく
)
りに
這入
(
はい
)
った。
満韓ところどころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
銀座の表通りを去って、いわゆる
金春
(
こんぱる
)
の
横町
(
よこちょう
)
を歩み、両側ともに今では古びて薄暗くなった
煉瓦造
(
れんがづく
)
りの長屋を見ると、自分はやはり明治初年における西洋文明輸入の当時を懐しく思返すのである。
銀座
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
彼等は、ある丘の、もと
露西亜軍
(
ロシアぐん
)
の兵営だった、
煉瓦造
(
れんがづく
)
りを占領して、掃除をし、板仕切で部屋を細かく分って手術台を据えつけたり、薬品を運びこんだりして、表へは、陸軍病院の板札をかけた。
雪のシベリア
(新字新仮名)
/
黒島伝治
(著)
柳の木の
後
(
うしろ
)
にある赤い
煉瓦造
(
れんがづく
)
りの倉に、
山形
(
やまがた
)
の下に一を引いた屋号のような紋が付いていて、その左右に何のためとも
解
(
わか
)
らない、大きな
折釘
(
おれくぎ
)
に似たものが壁の中から突き出している所を
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
ようやく「ツーチング」という処へつく。今度は円太郎馬車で新宅の横町の前まで来た。「どれが内ですか」と聞いた。向うに雑な
煉瓦造
(
れんがづく
)
りの長屋が四五軒並んでいる。前には何にもない。
倫敦消息
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
煉
漢検準1級
部首:⽕
13画
瓦
常用漢字
中学
部首:⽡
5画
造
常用漢字
小5
部首:⾡
10画
“煉瓦”で始まる語句
煉瓦
煉瓦塀
煉瓦建
煉瓦壁
煉瓦色
煉瓦石
煉瓦作
煉瓦場
煉瓦家
煉瓦屋