“れんがづく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
煉瓦造81.8%
煉瓦作18.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いよいよ彼女が煉瓦造れんがづくりの狭い一室に入れられて焼かれはじめたとき、わたしは恐ろしくはありましたけれど、約束通り彼女の焼ける姿を眺めることにしました。
メデューサの首 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
煉瓦造れんがづくりなんぞ建って開けたようだけれど、大きな樹がなくなって、山がすぐ露出むきだしに見えるから、かえって田舎いなかになった気がする、富士の裾野すその煙突えんとつがあるように。
縁結び (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
煉瓦作れんがづくりで窓が高いのと、模様のある玉子色のきぬさえぎられて、間接にの中へ光線が放射されるので、とおぎわに見上げた津田の頭に描き出されたのは
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
まだ完全にはでき上っていないけれども、ことごとく煉瓦作れんがづくりである上に、スチュジオにでも載りそうな建築ばかりなので、全く日本人の経営したものとは思われない。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)