烱々けい/\)” の例文
其頃そのころ大佐たいさ年輩としごろ三十二三、威風ゐふう凛々りん/\たる快男子くわいだんしで、その眼光がんくわう烱々けい/\たると、その音聲おんせい朗々ろう/\たるとは、如何いかにも有爲いうゐ氣象きしやう果斷くわだん性質せいしつんでるかをおもはしめた。
正面からお町の顔を見てる其の物凄ものすごさ、両眼烱々けい/\として身を射らるゝの思い、普通なみの婦人なら飛掛って突くのでございましょうが、流石さすが文治の女房、胆力もすわって居りますから
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
就中なかんずく丸く大きく見開かれ、前方をにらんでいるひとみは、兜の眉庇まゆびさしとすれ/\になっているために一層けわしく烱々けい/\と輝やき、鼻の上方、両眼の迫る間に、もう一つ小さな鼻があるかのように肉が隆起して
〔評〕南洲守庭吏しゆていりと爲る。島津齊彬なりあきら公其の眼光がんくわう烱々けい/\として人をるを見てぼん人に非ずと以爲おもひ、拔擢ばつてきして之を用ふ。公かつて書をつくり、南洲に命じて之を水戸みとれつ公に致さしめ、初めより封緘ふうかんを加へず。