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瀑壺
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たきつぼ
ふりがな文庫
“
瀑壺
(
たきつぼ
)” の例文
が、
折角
(
せっかく
)
の
依
(
たの
)
みとあって
見
(
み
)
れば
何
(
なん
)
とか
便宜
(
べんぎ
)
を
図
(
はか
)
って
上
(
あ
)
げずばなるまい。
兎
(
と
)
も
角
(
かく
)
も
母人
(
ははびと
)
を
瀑壺
(
たきつぼ
)
のところへ
連
(
つ
)
れてまいるがよかろう……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
箒川
(
はうきがわ
)
の谷もかなりに上流まで行つた。
大谷
(
だいや
)
の谷もあの
深潭
(
しんたん
)
から華厳の
瀑壺
(
たきつぼ
)
まで行つた。吾妻川の谷にも深く入つて行つた。
水源を思ふ
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
その暇に犬は水を垂らしながら、
瀑壺
(
たきつぼ
)
の外へ躍り上って、洞穴の方へ逃げて行ってしまった。
素戔嗚尊
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
私
(
わたくし
)
は
単身
(
たんしん
)
瀑壺
(
たきつぼ
)
の
側
(
そば
)
を
通
(
とう
)
って
上
(
うえ
)
のお
宮
(
みや
)
に
詣
(
もう
)
で、
母
(
はは
)
の
願望
(
ねがい
)
をかなえさせてくださるようお
依
(
たの
)
みしました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
谷川の上流には
瀑
(
たき
)
があって、そのまた瀑のあたりには年中桃の花が開いていた。十六人の女たちは、朝毎にこの
瀑壺
(
たきつぼ
)
へ行って、
桃花
(
とうか
)
の
匀
(
におい
)
を
浸
(
ひた
)
した水に
肌
(
はだ
)
を洗うのが常であった。
素戔嗚尊
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
たった
一人
(
ひとり
)
で、そんな
山奥
(
やまおく
)
の
瀑壺
(
たきつぼ
)
の
辺
(
へり
)
に
暮
(
くら
)
すことになって、さびしくはなかったかと
仰
(
お
)
っしゃるか……。ちっともさびしいだの、
気味
(
きみ
)
がわるいだのということはございませぬ。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
彼は
熊笹
(
くまざさ
)
を押し分けながら、桃の落花を
湛
(
たた
)
えている、すぐ下の
瀑壺
(
たきつぼ
)
へ下りようとした。その時彼の眼は思いがけなく、水を浴びている××××××黒い
獣
(
けもの
)
が動いているのを見た。
素戔嗚尊
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
瀑
漢検1級
部首:⽔
18画
壺
漢検準1級
部首:⼠
12画
“瀑”で始まる語句
瀑布
瀑
瀑布落
瀑声
瀑布好