淺茅生あさぢふ)” の例文
新字:浅茅生
母親はゝおや墳墓おくつきは、やまあるをかの、つき淺茅生あさぢふに、かげうすつゆこまやかにじやくとある。
月夜車 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
世はあぢきなき淺茅生あさぢふ
藤村詩抄:島崎藤村自選 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
淺茅生あさぢふ末黒すぐろに立ちて
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
くツきりとした頸脚えりあしなが此方こなたせた後姿うしろすがたで、遣水やりみづのちよろ/\と燈影ひかげれてはしへりを、すら/\薄彩うすいろ刺繍ぬひとりの、數寄すきづくりの淺茅生あさぢふくさけつゝ歩行ひろふ、素足すあしつまはづれにちらめくのが。
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
淺茅生あさぢふ
藤村詩抄:島崎藤村自選 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)