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気嵩
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きがさ
ふりがな文庫
“
気嵩
(
きがさ
)” の例文
だがまたそうとばかり判断も仕切れない。あの
気嵩
(
きがさ
)
な老妓がそんなしみったれた計画で、ひとに好意をするのではないことも判る。
老妓抄
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
気嵩
(
きがさ
)
のようでも根が正直者のお霜である。かまをかけられて恐れ入ったらしく、さっきから下げている頭を畳に摺りつけた。
半七捕物帳:63 川越次郎兵衛
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
萌黄
(
もえぎ
)
の風呂敷に
裹
(
つつ
)
んだその蒲団を脊負いださせるとき、お島は
気嵩
(
きがさ
)
な調子で、その時までついて来た順吉を
励
(
はげま
)
した。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
鳶肩
豺目
(
さいもく
)
結喉
(
けっこう
)
露唇
(
ろしん
)
なんというのは、物の出来る人や
気嵩
(
きがさ
)
の人に、得てある相だが、余り人好きのする方では無い。
連環記
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
且つ、同姉妹が二人共、女性としては珍らしき
気嵩
(
きがさ
)
なる性格の所有者なる事実よりこれを推せば、両人の間にかかる黙契の成立し得べき事は想像に
難
(
かた
)
からざる事。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
▼ もっと見る
飽くまで侮る
一言
(
ひとこと
)
に、
年齢少
(
としわか
)
にて
気嵩
(
きがさ
)
の照子は、
手巾
(
ハンケチ
)
を
噛占
(
かみし
)
めて、
口惜涙
(
くやしなみだ
)
を、ついほろほろ。
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
気嵩
(
きがさ
)
なる彼は胸に余して、聞えよがしに
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
だがまたそうとばかり判断も仕切れない。あの
気嵩
(
きがさ
)
な老妓がそんなしみったれた計画で、ひとに好意をするのでないことも判る。
老妓抄
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
殊にこっちの伜が
気嵩
(
きがさ
)
のたくましい生まれつきならば格別、自体がおとなしい
華奢
(
きゃしゃ
)
な
質
(
たち
)
であるだけに、母としての不安は又ひとしおであった。
半七捕物帳:11 朝顔屋敷
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
とまで
打撒
(
ぶちま
)
けるものは有っても、勝気
気嵩
(
きがさ
)
の左褄、投遣りの酒機嫌。
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
先鋒
(
せんぽう
)
になろうと父に請うた位に
気嵩
(
きがさ
)
で
猛
(
さか
)
しかった。
蒲生氏郷
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
「とく子がそうやると、
気嵩
(
きがさ
)
な
女形俳優
(
おやま
)
が高ぶったときの恰好になるよ。河合武雄だね。僕は好きだね」
美少年
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
あれほど
気嵩
(
きがさ
)
で散漫だと思う自分がしっとり落付き、こまかく心が行届いて、無我と思えるほど自分には何にも無くなり、ひたすら皆三の身の囲りの面倒を見てやり度くなるのであった。
蝙蝠
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
あれほど
気嵩
(
きがさ
)
で散漫だと思ふ自分がしつとり落付き、こまかく心が行届いて、無我と思へるほど自分には何にも無くなり、ひたすら皆三の身の囲りの面倒を見てやり
度
(
た
)
くなるのであつた。
蝙蝠
(新字旧仮名)
/
岡本かの子
(著)
気
常用漢字
小1
部首:⽓
6画
嵩
漢検準1級
部首:⼭
13画
“気”で始まる語句
気
気色
気遣
気勢
気持
気質
気障
気配
気味
気高