“きがさ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
気嵩93.3%
気量6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
萌黄もえぎの風呂敷につつんだその蒲団を脊負いださせるとき、お島は気嵩きがさな調子で、その時までついて来た順吉をはげました。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
鳶肩豺目さいもく結喉けっこう露唇ろしんなんというのは、物の出来る人や気嵩きがさの人に、得てある相だが、余り人好きのする方では無い。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
父の則義氏は漢学の素養もあり文芸の何物かをも知っていられたが、母君は普通の気量きがさな、かなり激しい気質の人であったらしい。日記にあらわれた借財のことは、廿年の九月七日にはじまっている。
樋口一葉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)