横町よこてう)” の例文
だから横町よこてう野蕃漢じやがたら馬鹿ばかにされるのだとひかけてよわいをはづかしさうな顏色かほいろ何心なにごゝろなく美登利みどり見合みあはつまの可愛かわゆさ。
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
けてもいのさ、れは仕方しかたいとあきめるから、おまへなにないでいからたゞ横町よこてうくみだといふで、威張ゐばつてさへれると豪氣がうぎ人氣じんきがつくからね
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
れといふとやつ中間なかまがばらばらと飛出とびだしやあがつて、どうだらうちいさなもの萬燈まんどううちこわしちまつて、胴揚どうあげにしやがつて、やがれ横町よこてうのざまをと一にんがいふと
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
横町よこてう組と自らゆるしたる乱暴の子供大将にかしらちようとて歳も十六、仁和賀にわか金棒かなぼうに親父の代理をつとめしより気位ゑらく成りて、帯は腰の先に、返事は鼻の先にていふ物と定め、にくらしき風俗
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)