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柳行李
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やなぎがうり
ふりがな文庫
“
柳行李
(
やなぎがうり
)” の例文
「お安い御用だ、親分、——その押入の中にある
柳行李
(
やなぎがうり
)
と風呂敷があつしの世帶。
憚
(
はゞか
)
り乍ら錦の小袖も、絹の
褌
(
ふんどし
)
もあるわけぢやねえ」
銭形平次捕物控:076 竹光の殺人
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
丑松は二十四年目の天長節を飯山の学校で祝ふといふ為に、
柳行李
(
やなぎがうり
)
の中から羽織袴を出して着て、去年の
外套
(
ぐわいたう
)
に今年もまた身を包んだ。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
あの
方
(
かた
)
は大きい
柳行李
(
やなぎがうり
)
に
充満
(
いつぱい
)
あつたあなたの
文
(
ふみ
)
がらをあなたの先生の
処
(
ところ
)
へ持つて行つて焼いたと云ふこと、こんなことでした。
遺書
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
火に迫られて下宿の家族と一しよに私が駒込西ヶ原へ避難する時、修一は私の重い
柳行李
(
やなぎがうり
)
を肩に
舁
(
かつ
)
いでくれたりした。
途上
(新字旧仮名)
/
嘉村礒多
(著)
醫者
(
いしや
)
は
少
(
すこ
)
し
呼吸器
(
こきふき
)
を
冒
(
をか
)
されてゐる
樣
(
やう
)
だからと
云
(
い
)
つて、
切
(
せつ
)
に
轉地
(
てんち
)
を
勸
(
すゝ
)
めた。
安井
(
やすゐ
)
は
心
(
こゝろ
)
ならず
押入
(
おしいれ
)
の
中
(
なか
)
の
柳行李
(
やなぎがうり
)
に
麻繩
(
あさなは
)
を
掛
(
か
)
けた。
御米
(
およね
)
は
手提鞄
(
てさげかばん
)
に
錠
(
ぢやう
)
を
卸
(
おろ
)
した。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
さうかうする中に、頼んで置いた車も来る。荷物と言へば、本箱、机、
柳行李
(
やなぎがうり
)
、それに蒲団の包があるだけで、道具は一切一台の車で間に合つた。丑松は
洋燈
(
ランプ
)
を手に持つて、主婦の声に送られて出た。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
柳
常用漢字
中学
部首:⽊
9画
行
常用漢字
小2
部首:⾏
6画
李
漢検準1級
部首:⽊
7画
“柳”で始まる語句
柳
柳橋
柳営
柳原
柳川
柳生
柳眉
柳絮
柳島
柳樽