“やなぎがうり”の漢字の書き方と例文
語句割合
柳行李100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
火に迫られて下宿の家族と一しよに私が駒込西ヶ原へ避難する時、修一は私の重い柳行李やなぎがうりを肩にかついでくれたりした。
途上 (新字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
醫者いしやすこ呼吸器こきふきをかされてゐるやうだからとつて、せつ轉地てんちすゝめた。安井やすゐこゝろならず押入おしいれなか柳行李やなぎがうり麻繩あさなはけた。御米およね手提鞄てさげかばんぢやうおろした。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
さうかうする中に、頼んで置いた車も来る。荷物と言へば、本箱、机、柳行李やなぎがうり、それに蒲団の包があるだけで、道具は一切一台の車で間に合つた。丑松は洋燈ランプを手に持つて、主婦の声に送られて出た。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)