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某所
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ぼうしょ
ふりがな文庫
“
某所
(
ぼうしょ
)” の例文
それは
椋島
(
むくじま
)
技師が陸軍大臣と打合わせた
手筈
(
てはず
)
により、投獄と世間を
偽
(
いつわ
)
って実は
密
(
ひそ
)
かに
某所
(
ぼうしょ
)
で作りあげたフォルデリヒト
解毒
(
げどく
)
瓦斯であった。
国際殺人団の崩壊
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
なんとなれば同級生が
若干
(
じゃっかん
)
で
某所
(
ぼうしょ
)
に務めているから
若干
(
じゃっかん
)
というのが普通の標準であって、個人々々の特長の有無のごとき問題は計算に
入
(
い
)
れぬ。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
「そのとおり。
某所
(
ぼうしょ
)
に埋ずめてあった
伝来
(
でんらい
)
の財宝も、とどこおりなく掘り出すことができました。すなわちあれに——」
丹下左膳:03 日光の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
山の手の
某所
(
ぼうしょ
)
に住んでるある
華族
(
かぞく
)
の老婦人が、非常に
極端
(
きょくたん
)
な西洋嫌いで、何でも
舶来
(
はくらい
)
のものやハイカラなものは、一切『西洋
臭
(
くさ
)
い』と言って使用しない。
小泉八雲の家庭生活:室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ
(新字新仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
花前は
麻布
(
あざぶ
)
某所
(
ぼうしょ
)
に
中等
(
ちゅうとう
)
の
牛乳屋
(
ぎゅうにゅうや
)
をしておった。
畜産
(
ちくさん
)
熱心家
(
ねっしんか
)
で
見職
(
けんしき
)
も高く、
同業間
(
どうぎょうかん
)
にも
推重
(
すいちょう
)
されておった。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
▼ もっと見る
某所
(
ぼうしょ
)
に於て、英国政権に泣きつき、その結果、或る交換条件により、醤およびその麾下は、海を渡り、赤道を越え
人造人間戦車の機密:――金博士シリーズ・2――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
金博士
秘蔵
(
ひぞう
)
の潜水軍艦
弩竜号
(
どりゅうごう
)
の
客員
(
きゃくいん
)
となって、中国大陸の
某所
(
ぼうしょ
)
を離れたのは、それから、約一ヶ月の後だった。
のろのろ砲弾の驚異:――金博士シリーズ・1――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
醤は、幹部を
某所
(
ぼうしょ
)
に集めて、秘密会議を開くこと連続三十九回、
遂
(
つい
)
に会議の結論のようなものが出て来た。
戦時旅行鞄:――金博士シリーズ・6――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
名探偵の打った手は見事に成功したといわねばならない。そして当の夫人の身柄は、既に
某所
(
ぼうしょ
)
に移されて居り、そこにおいて安全静穏な生活を営んでいる現況だった。
奇賊は支払う:烏啼天駆シリーズ・1
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
なにしろ海軍当局——いや、
某所
(
ぼうしょ
)
で受信した度数も少ないので、正体なんかハッキリしていない。とにかくきみのあたまのどこかに、そのことをしまっておいてくれたまえ
海底大陸
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
実は僕があのマッチ函から数本失敬して
某所
(
ぼうしょ
)
に秘蔵している。僕がここ数日間帰らないと、
先刻
(
さっき
)
云ったようにそのマッチと僕の意見書とが、陸軍大臣のところへ提出されることになる。
流線間諜
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“某所”の意味
《名詞》
とある場所。不明であったり明示を避けるときに用いる語。
(出典:Wiktionary)
某
常用漢字
中学
部首:⽊
9画
所
常用漢字
小3
部首:⼾
8画
“某”で始まる語句
某
某日
某夜
某氏
某時
某町
某甲
某寺
某々
某国