曹洪そうこう)” の例文
側面攻撃に出た曹軍の夏侯惇かこうじゅん曹洪そうこうの両大将は、急に、軍を転回するいとまもなく、さんざんに討ちなされて潰乱かいらんまた潰乱のさんを呈した。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
曹操は血を抱いて、やがて禁門を出ずると、直ちに、自身直属の兵三千を、御林の軍と称して諸門に立てさせ、曹洪そうこうをその大将に任命した。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かねて曹洪そうこうを討伐にやってあったが、匪賊の勢いは猛烈で洪軍は大痛手をうけ、いまなお、退却中という報告であった。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
僥倖ぎょうこうにも、曹仁そうじん曹洪そうこうの二大将は、この大難から辛くもまぬかれて、博陵はくりょう渡口わたしまで逃げてきたが、たちまち一ぴょうの軍馬が道を遮断して呼ばわった。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ただ一騎、弾丸のように駈けてきた人間を、曹洪そうこう、曹純の部下はまさか敵とも思えなかった。ただ近づくや否
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ていよく陣中にもてなさせておいて、曹洪そうこうを留守中の大将にさだめ、賈詡かく荀攸じゅんゆうを助けに添え、夏侯淵かこうえん夏侯惇かこうじゅん曹仁そうじん李典りてんなどもあとの守りに残して行った。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
夏侯惇かこうじゅん夏侯淵かこうえん曹仁そうじん曹洪そうこうなど直臣じきしん中の直臣は、それぞれ将軍にのぼり、楽進がくしん李典りてん徐晃じょこうなどの勇将はみな校尉に叙せられ、許褚きょちょ典韋てんい都尉といに挙げられた。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
曹操の弟曹洪そうこうは、乱軍の中から落ちて一人この辺りをさまよっていたが、異なる馬の啼き声がしたので
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
曹洪そうこうの配下で晏明という部将がこれへきた先頭であった。晏明はよく三せん両刃りょうじんの怪剣を使うといわれている。今や趙雲のすがたを目前に見るやいな、それをふるって
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「来れるは周瑜か。湖北の驍勇ぎょうゆう曹洪そうこうとは我なり。いざ、出で会え」と、名乗りかけて来た。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼の手勢としては、夏侯淵かこうえん、曹仁、曹洪そうこうなどの幕下をはじめとして一万余騎がある。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
で、暗夜に山路を越え、李典りてん曹洪そうこう于禁うきん典韋てんいなどを従えて、不意に攻めこんだ。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
夏侯惇かこうじゅん曹洪そうこうの二陣がひかえ、交通守護軍、監戦使には、許褚きょちょ張遼ちょうりょうなどの宗徒むねとともがらが、さながら岸々がんがんの岩を重ねて大山をなすがごとく、水上から高地へかけて、固めに固めていた。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「案のごとく、ただ今、東方から続々と影を見せて来た軍勢は、敵にはあらで、曹将軍の御弟曹洪そうこうを大将とし、李典、楽進を副将として、先陣の後ろ備えとして参った歩兵勢かちぜい三万にござります」
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、参謀府から宣言を発し、また直ちに、曹洪そうこう徐晃じょこうを招いて
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「——左備え。第一隊曹洪そうこう
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)