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旭日
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きょくじつ
ふりがな文庫
“
旭日
(
きょくじつ
)” の例文
それゆえその人の名声はチベットで
旭日
(
きょくじつ
)
のごとくに輝きのぼって、今もなおその名声が盛んである(この談話は後段につまびらかなり)。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
当時の春廼舎朧の声望は
旭日
(
きょくじつ
)
昇天の勢いで、世間の『書生気質』を感歎するやあたかも
凱旋
(
がいせん
)
将軍を迎うる如くであった。
二葉亭四迷の一生
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
この二ノ宮と云うのは、天下の二ノ宮と云われた
生糸
(
きいと
)
商人で、一時は全く
旭日
(
きょくじつ
)
の勢いにあったと云う一家だと云う事だ。
魚の序文
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
鎌倉殿も木曾殿が
旭日
(
きょくじつ
)
昇天のような勢いで京都へ迫ってゆくのをながめて、内心お
快
(
こころよ
)
く思っていないことは争えません
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
例えば
轆轤
(
ろくろ
)
に集中する傘の骨、
要
(
かなめ
)
に向って走る
扇
(
おうぎ
)
の骨、中心を有する
蜘蛛
(
くも
)
の巣、光を四方へ射出する
旭日
(
きょくじつ
)
などから暗示を得た縞模様は「いき」の表現とはならない。
「いき」の構造
(新字新仮名)
/
九鬼周造
(著)
▼ もっと見る
此地眺望最も秀美、東は
滄海
(
そうかい
)
漫々
(
まんまん
)
として、
旭日
(
きょくじつ
)
の
房総
(
ぼうそう
)
の山に掛るあり、南は
玉川
(
たまがわ
)
混々
(
こんこん
)
として清流の
富峰
(
ふほう
)
の雪に映ずるあり、西は
海老取川
(
えびとりがわ
)
を隔て云々、大層賞めて書いてある。
悪因縁の怨
(新字新仮名)
/
江見水蔭
(著)
またほぼ
旭日
(
きょくじつ
)
の上る方角にあった故に、これを大東島と呼ぶことに
何人
(
なんびと
)
も
躊躇
(
ちゅうちょ
)
しなかった。
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
ただ数百の兵営を国中に設け三里の城、七里の
郭
(
かく
)
、飛鳥も越ゆるあたわざるの堅固なる
塁柵
(
るいさく
)
を築き、砲台を設け、数十艘の甲鉄艦は
旭日
(
きょくじつ
)
の旗章を五大州各地の港湾に翻々たらしめ。
将来の日本:04 将来の日本
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
右門の名声は
旭日
(
きょくじつ
)
昇天の勢いで高められ、今では八丁堀といえば、ああ右門のだんなか、といわれるほどにも評判となっていたものでしたから、いくぶん
嫉妬
(
しっと
)
の心持ちも交じっていたものか
右門捕物帖:07 村正騒動
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
けだしアフリカの林中に日出前
毎
(
つね
)
にこの猴喧嘩するを暁の精が
旭日
(
きょくじつ
)
を歓迎
頌讃
(
しょうさん
)
すと心得たからだと。これすこぶる支那で烏を日精とするに似る。日吉山王が猴を使者とするにこの辺の意義もありなん。
十二支考:07 猴に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
玄蕃の門人など六人まで撃ち込んで
旭日
(
きょくじつ
)
の勢いを見せたが、七人目に大月の高弟桐崎武太夫が出てこれを倒し、続いて松平の家来三、四人を撃ち負かした。
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ついで日本国家の威力が
旭日
(
きょくじつ
)
の輝くごとく万国に光被せんことを祝願するので実にめでたい
願文
(
がんもん
)
である。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
それから日本国が
旭日
(
きょくじつ
)
の昇るごとく強大になったのはどういう理由であるかというお
尋
(
たず
)
ね。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
羽柴どのもお若いが、織田どのの
御中堅
(
ごちゅうけん
)
は、ほとんどみな壮年、御築城の壮観といい、そこに立たれている幕将方の意気といい、
旭日
(
きょくじつ
)
の勢いとは、これをいうかと、最前から
見恍
(
みと
)
れておりました
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
この頃ようやく、夜が明けて、海道の松のすがたの一つ一つも鮮やかとなり、東の方、
播磨灘
(
はりまなだ
)
の水平線と横たわる
黎明
(
れいめい
)
の雲のあいだに、真ッ赤な
旭日
(
きょくじつ
)
が出陣の足なみを
祝
(
ことほ
)
ぐようにさし昇っていた。
新書太閤記:08 第八分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
出る人物が出さえすれば、
晨
(
あした
)
に
旭日
(
きょくじつ
)
を仰ぐようなものではないか
新書太閤記:03 第三分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“旭日”の意味
《名詞》
あさひ。
(出典:Wiktionary)
旭
漢検準1級
部首:⽇
6画
日
常用漢字
小1
部首:⽇
4画
“旭日”で始まる語句
旭日章
旭日旗
旭日昇天