“播磨灘”の読み方と例文
読み方割合
はりまなだ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
六挺のは、ただちに櫓声ろせいを揃えて波を切った。——播磨灘はりまなだを西南へ、潮流にも乗せて、その舟影は、みるまに海光のうちへうすれて行った。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
甚作どんの乗った船が小豆島を出て伊勢まで行くには鳴門海峡を通るか、播磨灘はりまなだから明石あかし海峡を経て紀淡海峡きたんかいきょうをぬけ、紀伊半島をぐるりと回って伊勢まで行っていたにちがいない。
(新字新仮名) / 壺井栄(著)
だが、その前には、やがて播磨灘はりまなだの闇をひらいて、大きくさし昇る太陽の祝福がさんとしてあった。
茶漬三略 (新字新仮名) / 吉川英治(著)