“はりまなだ”の漢字の書き方と例文
語句割合
播磨灘100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まもなく、東南は播磨灘はりまなだから水島灘のあおを遠くのぞみ、北は佐用さよ揖保いいぼの山波を仰いでいた。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
……わけて尊氏の海上勢は、播磨灘はりまなだの風浪にさえぎられ、しょせん、むろは立ちえなかったにちがいない。……とすれば、はやくても、沖に影をみせるのは、あしたのことか
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それらの商人は、敵国の毛利領の哨海面しょうかいめん生命いのちがけでおかして来て、播磨灘はりまなだむろ、その他の港へ、はいっている。秀吉はそれを諸将に斡旋して、金にかまわず購入させたのである。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)