“播磨公弁円”の読み方と例文
読み方割合
はりまのきみべんえん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「上人。——今あれへ行ったお弟子は、三、四年前まで、この地方の修験者のつかさとして怖ろしい勢力を持っていた播磨公弁円はりまのきみべんえんではございませぬか」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
先ごろから親鸞調伏ちょうぶく護摩ごまいて、一七日いちしちにちのあいだ、必死の行をしていた那珂なか優婆塞院うばそくいん総司そうつかさ——播磨公弁円はりまのきみべんえんは、銀づくりの戒刀かいとうを横たえて、そこのむしろに坐っていた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)