“播磨公”の読み方と例文
読み方割合
はりまのきみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あっ……四郎がか」と、播磨公はりまのきみ弁円は、遠い過去の彼を思い、また、最後に四郎とわかれた加茂川堤の時の宿怨を胸に新たにした。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
とにかく孜々ししとして鈍才にむち打ち、聖護院の御内みうちから少しは頭角を出して、播磨公はりまのきみ弁円といわれるまでになったのだ。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
親鸞はおらぬかっ、愚禿ぐとくはどこにおるかっ。すでにここに立ち帰っておろうが。常陸ひたち一国の修験のつかさ播磨公はりまのきみ弁円が、破戒無慙むざんの念仏売僧まいすに、金剛杖の灌頂かんじょうをさずけに参った。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)