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旗頭
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はたがしら
ふりがな文庫
“
旗頭
(
はたがしら
)” の例文
今日でこそみな一方の
旗頭
(
はたがしら
)
であるが、その当時の家橘や八百蔵や高麗蔵では、まだ十分に観客の人気をひく訳には行かなかった。
明治劇談 ランプの下にて
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「
是
(
こ
)
れは恐れ入つた、が、現に君の如き
石部党
(
いしべたう
)
の
旗頭
(
はたがしら
)
さへ、
彼
(
あ
)
の女神の為めには随喜の涙を垂れたぢや無いか」
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
三木城は
由来
(
ゆらい
)
、毛利加担の
旗頭
(
はたがしら
)
といってもよい程、明白なる反信長の
旗幟
(
きし
)
を立てていたが、黒田官兵衛の熱烈な信念と誠意の弁は、ついに城主の長治をして
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ここはその磯節にまでも歌詞滑らかに豪勢さを
謳
(
うた
)
われた、関東百三十八大名の
旗頭
(
はたがしら
)
、奥羽五十四郡をわが庭に、今ぞ栄華威勢を世に誇る仙台
伊達
(
だて
)
の青葉城下です。
旗本退屈男:07 第七話 仙台に現れた退屈男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
室戸博士は、その
旗頭
(
はたがしら
)
のようなものであった。鉱山でも、帆村をよくいわない人達がふえた。
宇宙戦隊
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
箒黨
(
はうきたう
)
の
旗頭
(
はたがしら
)
と呼ばれてゐる道臣には、こんなことがよくあるので、京子も諦めて
了
(
しま
)
つた。
天満宮
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
「たとえば北条の身内にて、鮎川天九郎
一羽斎
(
いちばさい
)
、武田信玄の家臣では、天目八兵衛馬之丞、松永
弾正
(
だんじょう
)
の郎党には、十文字
刑部鋭鎌介
(
ぎょうぶとがまのすけ
)
、これら一方の
旗頭
(
はたがしら
)
に皆々お逢いでござろうな?」
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
続いて金港堂から美妙斎を主筆とした『
都之花
(
みやこのはな
)
』とが発行されて、純文芸雑誌としてのエポックを作ったので、美妙斎の名は忽ち
喧伝
(
けんでん
)
されて、トントン拍子に一方の
旗頭
(
はたがしら
)
と
成済
(
なりす
)
ましてしまった。
美妙斎美妙
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
丸根砦の佐久間大学盛重は徒らに士を殺すを惜んで、五人の
旗頭
(
はたがしら
)
、服部
玄蕃允
(
げんばのすけ
)
、渡辺大蔵、太田左近、早川大膳、菊川隠岐守に退いて後軍に合する様にすすめたけれども、誰一人聴かなかった。
桶狭間合戦
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
もと荊州の劉表に仕え、一方の
旗頭
(
はたがしら
)
に推されていたが、荊州没落の後、長沙に身を寄せていたものである。
三国志:08 望蜀の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
清
(
しん
)
の党の
旗頭
(
はたがしら
)
、葛西ノ忠太
候
(
そうろ
)
うなり、お書き留めくだされい」
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
いまでは梁山泊にいる一手の
旗頭
(
はたがしら
)
、
豹子頭
(
ひょうしとう
)
ノ
林冲
(
りんちゅう
)
も、かつては滄州の大苦役場に送られて来たさい、
柴進
(
さいしん
)
の厚い世話になり、また柴進の助けによって、牢城を脱し
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
この時から、柳生一族は、筒井の
隷属
(
れいぞく
)
から離れた。そして松永
弾正
(
だんじょう
)
の七手の
旗頭
(
はたがしら
)
として重用された。
剣の四君子:02 柳生石舟斎
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
出て来たのは、
叡山
(
えいざん
)
の僧兵にすればさしずめ
旗頭
(
はたがしら
)
にもなれそうな骨格の大坊主である。武蔵のような
身装
(
みなり
)
の来訪者は、毎日あつかい馴れている調子である。じろっと一
瞥
(
べつ
)
くれて
宮本武蔵:03 水の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
いったい、朝廷の臣ばかりでなく、孔明なども実に
腑抜
(
ふぬ
)
けの
旗頭
(
はたがしら
)
だ。
三国志:10 出師の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
旗
常用漢字
小4
部首:⽅
14画
頭
常用漢字
小2
部首:⾴
16画
“旗頭”で始まる語句
旗頭格