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新妓
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しんこ
ふりがな文庫
“
新妓
(
しんこ
)” の例文
一
風呂
(
ふろ
)
浴
(
あ
)
びて
日
(
ひ
)
の
暮
(
く
)
れゆけば
突
(
つき
)
かけ
下駄
(
げた
)
に七五三の
着物
(
きもの
)
、
何屋
(
なにや
)
の
店
(
みせ
)
の
新妓
(
しんこ
)
を
見
(
み
)
たか、
金杉
(
かなすぎ
)
の
糸屋
(
いとや
)
が
娘
(
むすめ
)
に
似
(
に
)
て
最
(
も
)
う一
倍
(
ばい
)
鼻
(
はな
)
がひくいと
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「待ちなさりまし。おお、あの島屋の
新妓
(
しんこ
)
さんならきっと居るやろ。聞いて見や。喜野、ソレお急ぎじゃ、廊下走って、電話へ
掛
(
かか
)
れや。」
歌行灯
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
妓
(
おんな
)
は、水が怖いのか、ふるえながら、遠さかる連れの舟へのび上がっていた。——この秋、紅梅から出た、淋しい
新妓
(
しんこ
)
だった。
治郎吉格子
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
この土地では出たての芸者は
新妓
(
しんこ
)
といってね、わりかた東京ッ
児
(
こ
)
の持てる
処
(
ところ
)
なんだよ。
縮図
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
芸妓の、君、
新妓
(
しんこ
)
ってものがありますか?——ええ、先生、伯龍先生?……
浅草風土記
(新字新仮名)
/
久保田万太郎
(著)
▼ もっと見る
「こないだ山田の新町から住替えた、こんの島家の
新妓
(
しんこ
)
じゃ。」と言いながら、鼻赤の若い衆は、
覗
(
のぞ
)
いた顔を外に曲げる。
歌行灯
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
一風呂浴びて日の暮れゆけば突かけ下駄に七五三の着物、何屋の店の
新妓
(
しんこ
)
を見たか、金杉の糸屋が娘に似て最う一倍鼻がひくいと、
頭腦
(
あたま
)
の中を此樣な事にこしらへて
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「
新妓
(
しんこ
)
さん、お前に便所を取っておいたよ。早く掃除してしまいな。」
縮図
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
「今日出たばかりの
新妓
(
しんこ
)
があるんですけれど呼んで下さらない?」
浅草風土記
(新字新仮名)
/
久保田万太郎
(著)
真面目につとむる我が家業は昼のうちばかり、一風呂浴びて日の暮れゆけば
突
(
つき
)
かけ下駄に七五三の着物、何屋の店の
新妓
(
しんこ
)
を見たか、
金杉
(
かなすぎ
)
の糸屋が娘に似てもう一倍鼻がひくいと
たけくらべ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
今向う側を何んとか屋の
新妓
(
しんこ
)
とか云うのが、からんころんと通るのを、何心なく見送ると、あの、一軒おき二軒おきの、
軒行燈
(
のきあんどん
)
では
浅葱
(
あさぎ
)
になり、月影では青くなって、薄い紫の座敷着で
歌行灯
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
お世辞気のない
新妓
(
しんこ
)
の銀子に
辛
(
つら
)
く当たり、
仮借
(
かしゃく
)
しなかった。
縮図
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
新
常用漢字
小2
部首:⽄
13画
妓
漢検準1級
部首:⼥
7画
“新”で始まる語句
新
新造
新聞
新手
新橋
新羅
新宿
新道
新田
新嘉坡