たほ)” の例文
饑饉ききんでみんな貧乏人がたほれて死んでしまふといふ時、お倉にお米や、お金が沢山ある人になつてゝ、みんなにどん/\施しをしてるといふ様なのわ。
黄金機会 (新字旧仮名) / 若松賤子(著)
鳥類ならば一發の石鏃の爲にたほるることも有るべけれど、鹿しかししの如き獸類じうるゐは中々彼樣の法にて死すべきにあらず。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
しかしてのちある義士ぎし一撃いちげきたほれたりとかば事理分明じりぶんめいにして面白おもしろかるべしといへどもつみばつ殺人罪さつじんざいは、この規矩きくにははづれながら、なほ幾倍いくばい面白味おもしろみそなへてあるなり。
「罪と罰」の殺人罪 (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)
その秘密ひみつおかさゞる範圍内はんゐないおい略言りやくげんすると、この海底戰鬪艇かいていせんとうてい全艇ぜんていながさ百三十ヒートインチ幅員ふくいん中部横斷面ちゆうぶわうだんめんおいて二十二ヒートインチていかたちは、あだか南印度みなみインド蠻人ばんじんが、一撃いちげきもと巨象きよざうたほ