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敷満
ふりがな文庫
“敷満”の読み方と例文
読み方
割合
しきみ
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しきみ
(逆引き)
トなだらかな、
薄紫
(
うすむらさき
)
の
崖
(
がけ
)
なりに、
桜
(
さくら
)
の
影
(
かげ
)
を
霞
(
かすみ
)
の
被衣
(
かつぎ
)
、ふうわり
背中
(
せなか
)
から
裳
(
すそ
)
へ
落
(
おと
)
して、
鼓草
(
たんぽゝ
)
と
菫
(
すみれ
)
の
敷満
(
しきみ
)
ちた
巌
(
いは
)
を
前
(
まへ
)
に、
其
(
そ
)
の
美女
(
たをやめ
)
が
居
(
ゐ
)
たのである。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
渚
(
なぎさ
)
には
敷満
(
しきみ
)
ちたが、何んにも見えない処でも、
纔
(
わずか
)
に砂を分ければ貝がある。まだこの他に、何が住んでいようも知れぬ。手の届く近い処がそうである。
春昼後刻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
恁
(
かか
)
る
広野
(
ひろの
)
に
停車場
(
ステエション
)
の屋根と此の
梢
(
こずえ
)
の
他
(
ほか
)
には、草より高く空を
遮
(
さえぎ
)
るもののない、其の
辺
(
あたり
)
の混雑さ、
多人数
(
たにんず
)
の
踏
(
ふみ
)
しだくと見えて、
敷満
(
しきみ
)
ちたる
枯草
(
かれくさ
)
、
伏
(
ふ
)
し、
且
(
か
)
つ立ち、
窪
(
くぼ
)
み、又倒れ、しばらくも
休
(
や
)
まぬ
間々
(
あいだあいだ
)
二世の契
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
敷満(しきみ)の例文をもっと
(3作品)
見る
敷
常用漢字
中学
部首:⽁
15画
満
常用漢字
小4
部首:⽔
12画
“敷”で始まる語句
敷
敷居
敷島
敷衍
敷布
敷石
敷物
敷居際
敷蒲団
敷詰
“敷満”のふりがなが多い著者
泉鏡太郎
泉鏡花