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故国
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ここく
ふりがな文庫
“
故国
(
ここく
)” の例文
旧字:
故國
戦争中
(
せんそうちゅう
)
、
特攻隊
(
とっこうたい
)
が、よく
出発前
(
しゅっぱつまえ
)
、
別
(
わか
)
れのことばを
放送
(
ほうそう
)
して
故国
(
ここく
)
にのこしたことがありますが、
地域
(
ちいき
)
の
関係
(
かんけい
)
からか、
兄
(
あに
)
はこれに
加
(
くわ
)
わらなかったのです。
兄の声
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
家は長崎で、
反物
(
たんもの
)
や装身具や支那画などの
長崎骨董
(
ながさきこっとう
)
を持って、関西から江戸の
花客
(
とくい
)
を廻り、あらかた金にすると、
春
(
はる
)
の
雁
(
かり
)
のように、遥々な
故国
(
ここく
)
へ帰ってゆくのである。
春の雁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
もう無いかと思った命を拾うし、そして
故国
(
ここく
)
の土をふむし、房枝の胸はよろこびにふるえた。
爆薬の花籠
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
横になるより
快
(
こころよ
)
く
睡
(
ねむ
)
りけるが、妾は
一度
(
ひとたび
)
渡韓
(
とかん
)
せば、生きて再び
故国
(
ここく
)
の土を踏むべきに
非
(
あら
)
ず、彼ら同志にして、果して遊廓に遊ばんほどの
余資
(
よし
)
あらば、これをば借りて、
途
(
みち
)
すがら郷里に立ち寄り
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
若くして異国を恐れ遠く来て今日この頃は
故国
(
ここく
)
を恐る
満蒙遊記:附 満蒙の歌
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
▼ もっと見る
なんでも
臨終
(
りんじゅう
)
のさいまで、もう一
度
(
ど
)
故国
(
ここく
)
へ
帰
(
かえ
)
りたいといっていたことが、
会社
(
かいしゃ
)
の
友
(
とも
)
だちの
便
(
たよ
)
りで
知
(
し
)
らされると
台風の子
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「どこの
国
(
くに
)
のおばあさんだろう。
故国
(
ここく
)
は、
遠
(
とお
)
いにちがいないが、いま、どんな
気持
(
きも
)
ちで、ここにきて、なにをしているのだろうか?」と、そんなことを
思
(
おも
)
いながら
死と話した人
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“故国”の意味
《名詞》
自分の故郷である国。
(出典:Wiktionary)
故
常用漢字
小5
部首:⽁
9画
国
常用漢字
小2
部首:⼞
8画
“故国”で始まる語句
故国人