“花客”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とくい92.3%
おとくい7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そんなことアわかッてら。でも元々、こんなところであきないはしなくても、親からのお花客とくいに、事は欠かねえ酒売りだよ。ばかにしてやがる」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
品川では軍艦ふねの方が大のお花客とくいでげすから、花里もその頃はまだ出たてゞはございますし、人々から注意をうけておろそかならぬ※待もてなしをいたしたので、海上も始終しょっちゅう通ってられましたが
長崎屋の筋向うの玩具おもちゃ屋の、私はいい花客おとくいだった。洋刀サアベル喇叭らっぱ、鉄砲を肩に、腰にした坊ちゃんの勇ましい姿を坂下の子らはどんなにうらやましくねたましく見送ったろう。
山の手の子 (新字新仮名) / 水上滝太郎(著)