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摩
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ず
ふりがな文庫
“
摩
(
ず
)” の例文
あなたが少しもお立ち留りなさらずに、わたくしを引き
摩
(
ず
)
って、
空
(
そら
)
を
翔
(
か
)
けるような生活の
真中
(
まんなか
)
へ駈込んでおしまいなさったのですもの。
家常茶飯 附・現代思想
(新字新仮名)
/
ライネル・マリア・リルケ
(著)
笑いながら押し合ったり
揉
(
も
)
み合ったりしているうちに、謙譲している男が、引き
摩
(
ず
)
られて
上座
(
じょうざ
)
に据えられるのもある。なかなかの騒動である。
青年
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
何かこう物語めいた気分の中に
引
(
ひ
)
き
摩
(
ず
)
られて行くような、胸のしめつけられる程の好い心もちのした事などはこれまでついぞ出逢ったことがなかった。
姨捨
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
譬
(
たと
)
えば移住民が船に乗って故郷の港を出る時、急に他郷がこわくなって、これから知らぬ新しい境へ引き
摩
(
ず
)
られて行くよりは、
寧
(
むし
)
ろ此海の沈黙の中へ身を投げようかと思うようなものである。
女の決闘
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
女は黙って学士の手を取って、引き
摩
(
ず
)
るようにして跡へ引き返した。
みれん
(新字新仮名)
/
アルツール・シュニッツレル
(著)
▼ もっと見る
その家へ往くには、あなたよほど深く
摩
(
ず
)
り込むのです。6220
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
無言の二人は
釘抜
(
くぎぬき
)
で釘を挟んだように腕を攫んだまま、もがく男を
道傍
(
みちばた
)
の立木の蔭へ、引き
摩
(
ず
)
って往った。
護持院原の敵討
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
まだ薄ら寒い朝の町を、疲れて膝のがく/\するやうな足を引き
摩
(
ず
)
つて、停車場へ出掛けた。
駆落
(新字旧仮名)
/
ライネル・マリア・リルケ
(著)
僕も歯の
歪
(
ゆが
)
んだ下駄を引き
摩
(
ず
)
りながら、田の
畔
(
くろ
)
や
生垣
(
いけがき
)
の間の道を歩いて、とうとう目的地に到着した。
百物語
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
猪飼
奴
(
め
)
さすがに驚いたが、持前の豪傑気取で、芸者を二人呼んで馬鹿騒ぎをしている席へ、己を無理に引き
摩
(
ず
)
り上げて、「野暮を言わずにきょうは一杯飲んでくれ」と云って
雁
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
戸川はとうとう引き
摩
(
ず
)
るようにして富田を連れ出した。
独身
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
摩
常用漢字
中学
部首:⼿
15画
“摩”を含む語句
摩擦
筑摩
摩西
薩摩芋
大薩摩
薩摩
揣摩
達摩
維摩経
筑摩川
摩尼
薩摩琵琶
相摩
摩睺羅伽
脚摩乳
摩周
摩天楼
手摩乳
紫摩黄金
安摩
...