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掻潜
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かいくゞ
ふりがな文庫
“
掻潜
(
かいくゞ
)” の例文
旧字:
掻潛
振り返つたガラツ八の袖の下を
掻潜
(
かいくゞ
)
り樣、ト、ト、トと前へ、物に驚いた美しい鳥のやうに驅け拔けたのは、紛れもなく若い女です。
銭形平次捕物控:040 兵庫の眼玉
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
と手を放しますると、又々腰に差したる木刀
様
(
よう
)
の物を持って文治に打ってかゝる。その
小手下
(
こてした
)
を
掻潜
(
かいくゞ
)
って又も其の手を
確
(
しか
)
と押え
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「えゝ、こんな奴を相手に手間取るは無益だ」と一人の罪人は
烈
(
はげ
)
しく打合う其の中を
掻潜
(
かいくゞ
)
って通り抜けようと致しますから、文治は
飛退
(
とびの
)
きながら、その一人を引留め
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
はっと思って
二人
(
ににん
)
が
退
(
さが
)
る途端に身を
交
(
かわ
)
して
空
(
くう
)
を打たせ、素早く
掻潜
(
かいくゞ
)
って
一人
(
いちにん
)
の利腕を捩上げ、
尚
(
な
)
お
一人
(
ひとり
)
が、「小癪なことを
為
(
し
)
やがる」と
横合
(
よこあい
)
より打込み来る其の
間
(
ま
)
に
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
穏坊
(
をんばう
)
の
畜生
(
ちくしやう
)
、
此方
(
こつち
)
へ
這入
(
はいつ
)
て
来
(
き
)
やアがると
肯
(
きか
)
ねえぞ、
無闇
(
むやみ
)
に
這入
(
へいり
)
やアがるとオンボウ
焼
(
や
)
いて
押付
(
おつつ
)
けるぞ。と
悪体
(
あくたい
)
をつきながら
穏坊
(
をんばう
)
の
袖
(
そで
)
の
下
(
した
)
を
掻潜
(
かいくゞ
)
つてスーツと
駈出
(
かけだ
)
して
行
(
ゆ
)
きました。
黄金餅
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
掻
漢検準1級
部首:⼿
11画
潜
常用漢字
中学
部首:⽔
15画
“掻”で始まる語句
掻
掻巻
掻込
掻合
掻廻
掻消
掻口説
掻取
掻分
掻乱