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推移
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すいい
ふりがな文庫
“
推移
(
すいい
)” の例文
過渡期
(
かとき
)
の時代はあまり長くはなかった。
糟谷
(
かすや
)
が
眼前
(
がんぜん
)
咫尺
(
しせき
)
の
光景
(
こうけい
)
にうつつをぬかしているまに、
背後
(
はいご
)
の時代はようしゃなく
推移
(
すいい
)
しておった。
老獣医
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
大自然のすがたには、眼に見えて、これが変ったということもないが、人間の上にながれる十年の歳月には、驚かれるほどな
推移
(
すいい
)
があった。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それにしても
將棋
(
せうき
)
がああまでも
戰
(
たゝか
)
はなければならぬものになつて來た事は正しく時代の
推移
(
すいい
)
の
然
(
しか
)
らしむる所であらう。
下手の横好き:―将棋いろいろ―
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
その人間の気持の
推移
(
すいい
)
を見るのは、どんなえぐった小説を読むよりも、もっと恐ろしいものだよ。僕はその意味丈けでも、数十金の価は充分あると思うのだ
猟奇の果
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
この場の
推移
(
すいい
)
を見ていて、どうにもじっとしていられなくなった司会者が、楽屋からとび出して来て、治明博士の前に進んだ。またもや割れるような満場の拍手だった。
霊魂第十号の秘密
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
糟谷
(
かすや
)
が自分の
周囲
(
しゅうい
)
の
寂寥
(
せきりょう
)
に心づいたときはもはやおそかった。糟谷ははるかに時代の
推移
(
すいい
)
から
取
(
と
)
り
残
(
のこ
)
されておった。
場長
(
じょうちょう
)
の
位置
(
いち
)
を
望
(
のぞ
)
むなどじつに思いもよらぬことと思われてきた。
老獣医
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
それから、どのくらい
経
(
た
)
ったのか、私には時間の
推移
(
すいい
)
がサッパリ解りませんでした。
崩れる鬼影
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
と、大和の一角から天下の
推移
(
すいい
)
に眼をうつすと、思い
半
(
なか
)
ばに過ぐるものがあった。
剣の四君子:02 柳生石舟斎
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“推移”の意味
《名詞》
推移(すいい)
移り変わること。成り行き。
(出典:Wiktionary)
推
常用漢字
小6
部首:⼿
11画
移
常用漢字
小5
部首:⽲
11画
“推”で始まる語句
推
推敲
推察
推量
推薦
推参
推測
推古
推進機
推服