“すいい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
推移63.6%
水位18.2%
水渭9.1%
衰萎9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大自然のすがたには、眼に見えて、これが変ったということもないが、人間の上にながれる十年の歳月には、驚かれるほどな推移すいいがあった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
水嵩みずかさはみるみるうちに増大して、水位すいい刻々こくこくあがって来た。床の四隅よすみから水は噴出ふきだすものと見え、その四隅のところは水柱が立って、白い泡の交った波がごぼんごぼんと鳴っていた。
海底都市 (新字新仮名) / 海野十三(著)
そのあわは緑銭の水渭すいいに浮かべるがごとし(一六)。唐の詩人盧同ろどうの歌ったのはこのような立派な茶のことである。
茶の本:04 茶の本 (新字新仮名) / 岡倉天心岡倉覚三(著)
これらの事にて諸友の気魄衰萎すいいの由を知るべし。僕いま死生念頭全く絶ちぬ。断頭場に登り候わば、血色敢て諸氏の下にあらず。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)