あんずる)” の例文
ふたゝびあんずるに、小野の小町は羽州うしう郡司ぐんじ小野の良実よしざねむすめなり、楊貴妃やうきひ蜀州しよくしう司戸しこ元玉がむすめなり、和漢ともに北国の田舎娘世に美人の名をつたふ。
あんずるに、集中に木によみたるはしるしなし、ましてチサノキの花は色白きものなればうつろひぬといへる詞によしなし、萵苣の字を借用ひたればけだしは草なるべし
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
ふたゝびあんずるに、小野の小町は羽州うしう郡司ぐんじ小野の良実よしざねむすめなり、楊貴妃やうきひ蜀州しよくしう司戸しこ元玉がむすめなり、和漢ともに北国の田舎娘世に美人の名をつたふ。
あんずるまろきは天の正しやうかくは地の実位じつゐ也。天地の気中に活動はたらきする万物こと/″\方円はうゑんかたちうしなはず、その一を以いふべし、人のからだかくにしてかくならず、まろくして円からず。
山より雪の崩頽くづれおつる里言さとことばになだれといふ、又なでともいふ。あんずるになだれは撫下なでおりる也、るをれといふは活用はたらかすることばなり、山にもいふ也。こゝには雪頽ゆきくづるかりもちふ。
あんずるにひといふはこほり本訓ほんくん、こほりとよむ寒凝こゞえこるの義なりと士清翁が和訓栞わくんかんにいへり。