抱負はうふ)” の例文
さうかとおもふと、其青年そのせいねん高等商業かうとうしやうげふ生徒せいとらしく、実業界じつげふかいはねのばさうと前途ぜんと抱負はうふなども微見ほのめかしてある。
背負揚 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
小林氏もまた、大劇場をもつ抱負はうふのある事をべられた。これは直ぐにも實行力のある人の仕事であるから、確固たるもので、早晩實現されるものに相違ない。
むぐらの吐息 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
これたもとはらふにあたりて、やはらかなるはだへたまれて、あととゞめむことをおそれてなり。るべし、いまいたづら指環ゆびわおほきをほつすると、いさゝ抱負はうふことにするものあることを。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)