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托鉢僧
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たくはつそう
ふりがな文庫
“
托鉢僧
(
たくはつそう
)” の例文
駿河
(
するが
)
の府中まで来ると遊行上人の一行は、世の常の
托鉢僧
(
たくはつそう
)
のような具合にして、伝馬町の
万屋
(
よろずや
)
というのへ
草鞋
(
わらじ
)
を脱いでしまいます。
大菩薩峠:07 東海道の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
しばらく草鞋を穿いて雲水の
托鉢僧
(
たくはつそう
)
と洒落のめし日本全国津々浦々を放浪していたが、やがてお
江戸
(
ひざもと
)
へ舞い戻って気負いの群からあたまを
擡
(
もた
)
げ
釘抜藤吉捕物覚書:13 宙に浮く屍骸
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
風呂敷包
(
ふろしきづつみ
)
を斜に背負い、その頃よく来た
托鉢僧
(
たくはつそう
)
のような
饅頭笠
(
まんじゅうがさ
)
を深々と
冠
(
かぶ
)
り、手縫いの草履袋を提げた私の姿は、よほど妙であったらしく、兄たちは
菌
(
きのこ
)
のお
化
(
ばけ
)
だとか
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
インド
托鉢僧
(
たくはつそう
)
、仏教僧、マホメット教行者、ギリシャ修道者、マホメット教隠者、シャム仏僧、マホメット教僧侶、彼らが増加して
蛆虫
(
うじむし
)
のごとく群がってる国を考える時
レ・ミゼラブル:05 第二部 コゼット
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
内
(
うち
)
に
在
(
あ
)
れば
必
(
かなら
)
ず
筆
(
ふで
)
を取つて書いて
居
(
ゐ
)
る
好者
(
すきもの
)
と、
巌谷
(
いはや
)
から
噂
(
うはさ
)
の有つた
其
(
その
)
人で、
始
(
はじめ
)
て社に
訪
(
とは
)
れた時は
紺羅紗
(
こんらしや
)
の
古羽織
(
ふるばおり
)
に
托鉢僧
(
たくはつそう
)
のやうな
大笠
(
おほがさ
)
を
冠
(
かぶ
)
つて、
六歩
(
ろつぱう
)
を
踏
(
ふ
)
むやうな
手付
(
てつき
)
をして
振込
(
ふりこ
)
んで来たのです
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
▼ もっと見る
第
(
だい
)
三
場
(
ぢゃう
)
同處
(
どうしょ
)
。
托鉢僧
(
たくはつそう
)
ロレンス
法師
(
ほふし
)
の
庵室
(
あんじつ
)
。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
お
定
(
き
)
まり通り放蕩に身を持ち崩したあげくの果てが七世までの勘当となり、しばらく土地を離れて雲水の
托鉢僧
(
たくはつそう
)
としゃれて日本全国津々浦々を放浪していたが、やがてお膝下へ舞い戻って来て
釘抜藤吉捕物覚書:01 のの字の刀痕
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
托
漢検準1級
部首:⼿
6画
鉢
常用漢字
中学
部首:⾦
13画
僧
常用漢字
中学
部首:⼈
13画
“托鉢”で始まる語句
托鉢
托鉢坊主
托鉢居士