トップ
>
手足
>
しゅそく
ふりがな文庫
“
手足
(
しゅそく
)” の例文
大人
(
たいじん
)
の
手足
(
しゅそく
)
となって才子が活動し、才子の
股肱
(
ここう
)
となって
昧者
(
まいしゃ
)
が活動し、昧者の
心腹
(
しんぷく
)
となって牛馬が活動し得るのはこれがためである。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
子澄が曰く、
然
(
しか
)
らず、燕は
予
(
あらかじ
)
め備うること久しければ、
卒
(
にわか
)
に図り難し。
宜
(
よろ
)
しく先ず
周
(
しゅう
)
を取り、燕の
手足
(
しゅそく
)
を
剪
(
き
)
り、
而
(
しこう
)
して後燕図るべしと。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
おお見よ! その船の水夫達を! 彼等はいずれも骸骨の顔と骸骨の
手足
(
しゅそく
)
とを働かせて、老人の船長を囲繞しながら、船を操っているでは無いか!
死の航海
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
汝
手足
(
しゅそく
)
を労するを得ず故に世に為すことなしと言うや、汝高壇に
立
(
たち
)
て説教し得ず故に福音を他に伝うるを得ずと言うや
基督信徒のなぐさめ
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
流れに任せた軽舸の中では、法月弦之丞の目と
手足
(
しゅそく
)
、その時怖ろしく迅速に働いていた。
鳴門秘帖:01 上方の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
今かかる達人の見地よりせば、いわゆる道のためには
喪身失命
(
そうしんしつみょう
)
を辞せずで、
手足
(
しゅそく
)
なお断つべし、いわんやこの肉体を養うための衣食のごとき、場合によってはほとんど問題にもならぬのである。
貧乏物語
(新字新仮名)
/
河上肇
(著)
しかし恩地小左衛門は、
山陰
(
さんいん
)
に名だたる剣客であった。それだけにまた彼の
手足
(
しゅそく
)
となる門弟の数も多かった。甚太夫はそこで
惴
(
はや
)
りながらも、兵衛が一人外出する機会を待たなければならなかった。
或敵打の話
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
ただ
上部
(
うわべ
)
だけはいかにも静である。もし
手足
(
しゅそく
)
の挙止が、内面の消息を
形而下
(
けいじか
)
に運び
来
(
きた
)
る記号となり得るならば、この二人ほどに
長閑
(
のどか
)
な
母子
(
おやこ
)
は容易に見出し得まい。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
残酷の
豎儒
(
じゅじゅ
)
となし、諸王は太祖の遺体なり、
孝康
(
こうこう
)
の
手足
(
しゅそく
)
なりとなし、
之
(
これ
)
を待つことの厚からずして、周王
湘
(
しょう
)
王
代
(
だい
)
王
斉
(
せい
)
王をして不幸ならしめたるは、朝廷の
為
(
ため
)
に計る者の
過
(
あやまち
)
にして
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
王城を囲める者も、首脳
已
(
すで
)
に無くなりて、
手足
(
しゅそく
)
力無く、其兵おのずから
潰
(
つい
)
えたり。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
“手足”の意味
《名詞》
手 足(しゅそく, てあし)
手と足。
自分の手や足のように思い通りに動かせる人。
(出典:Wiktionary)
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
足
常用漢字
小1
部首:⾜
7画
“手足”で始まる語句
手足纏
手足痛
手足部
手足被杻械