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懸河
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けんが
ふりがな文庫
“
懸河
(
けんが
)” の例文
ゆえに今、古の
蘇秦
(
そしん
)
、張儀のような者が来て、いかに
懸河
(
けんが
)
の弁をふるってこの周瑜を説かんとしても、この心は金鉄のようなものさ。
三国志:07 赤壁の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
レストランN亭のコック藤次郎は、いつかは一かどの弁護士になって
懸河
(
けんが
)
の弁を法廷で振うつもりでいた。元より彼には学校に通う余裕はない。
夢の殺人
(新字新仮名)
/
浜尾四郎
(著)
懸河
(
けんが
)
滔々
(
たう/\
)
たる老女の能弁を
鬚
(
ひげ
)
を弄しつゝ聴き居たる篠田「
老女
(
おば
)
さん、其れは何事ですか、
私
(
わたし
)
には
毫
(
すこし
)
もわかりませぬが」
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
平次は漸く八五郎の
懸河
(
けんが
)
の
達弁
(
たつべん
)
を封じました。
銭形平次捕物控:236 夕立の女
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
と
懸河
(
けんが
)
の
弁
(
べん
)
を
不思議な島
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
自己の罪条をいい
晦
(
くらま
)
すに努めると、
正
(
まさ
)
に、
懸河
(
けんが
)
の弁舌というもおろか、思わず聞き
恍
(
と
)
れるばかりだった。
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
平次は漸く八五郎の
懸河
(
けんが
)
の
達辯
(
たつべん
)
を封じました。
銭形平次捕物控:236 夕立の女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
ともすると、その草雲にさえ、斬ってかかりそうな眼をしている十一名を前に並べて、彼は、
醇々
(
じゅんじゅん
)
と説きだした。彼の王室を思うの熱情と、大義を説く
懸河
(
けんが
)
の弁は、画家早雲ではなかった。
田崎草雲とその子
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
いかに、
汝
(
なんじ
)
が、
懸河
(
けんが
)
の
弁
(
べん
)
をふるうとも、なんでそんな
甘手
(
あまて
)
にのろうぞ。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と、
鼻
(
はな
)
かけ
卜斎
(
ぼくさい
)
、
懸河
(
けんが
)
の
弁
(
べん
)
をふるってとうとうと一
息
(
いき
)
にいった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
仲達の雄弁は、
陳
(
の
)
べるに従って
懸河
(
けんが
)
のごときふうがあった。
三国志:10 出師の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
楊彪は、身を挺してふたりに向って、
懸河
(
けんが
)
の弁をふるい
三国志:03 群星の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
しかも
懸河
(
けんが
)
の
弁
(
べん
)
である。
新書太閤記:04 第四分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“懸河”の意味
《名詞》
早瀬の川。急流の川。
(出典:Wiktionary)
懸
常用漢字
中学
部首:⼼
20画
河
常用漢字
小5
部首:⽔
8画
“懸”で始まる語句
懸
懸念
懸想
懸隔
懸崖
懸合
懸命
懸引
懸物
懸値