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醇々
ふりがな文庫
“醇々”の読み方と例文
読み方
割合
じゅんじゅん
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
じゅんじゅん
(逆引き)
そのうちには新酒の蓋あけのころともなって秋の深さは刻々に胸底へ
滲
(
にじ
)
んだ。倉一杯に
溢
(
あふ
)
れる
醇々
(
じゅんじゅん
)
たる酒の
靄
(
もや
)
は、
享
(
う
)
ければあわや
潸々
(
さんさん
)
として
滴
(
したた
)
らんばかりの味覚に充ち
澱
(
よど
)
んでいた。
鬼涙村
(新字新仮名)
/
牧野信一
(著)
君は少しも
顧慮
(
こりょ
)
する
気色
(
けしき
)
も見えず
醇々
(
じゅんじゅん
)
として頭の悪い事を説かれた。何でも去年とか一度卒倒して、しばらく
田端辺
(
たばたへん
)
で休養していたので、今じゃ少しは好いようだとかいう話しであった。
長谷川君と余
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
ともすると、その草雲にさえ、斬ってかかりそうな眼をしている十一名を前に並べて、彼は、
醇々
(
じゅんじゅん
)
と説きだした。彼の王室を思うの熱情と、大義を説く
懸河
(
けんが
)
の弁は、画家早雲ではなかった。
田崎草雲とその子
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
醇々(じゅんじゅん)の例文をもっと
(3作品)
見る
醇
漢検準1級
部首:⾣
15画
々
3画
“醇”で始まる語句
醇化
醇乎
醇朴
醇粋
醇
醇良
醇粋味
醇中
醇厚
醇白
“醇々”のふりがなが多い著者
夏目漱石
吉川英治
牧野信一