“醇化”の読み方と例文
読み方割合
じゅんか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
グプタ朝芸術は恐らくガンダーラ美術の醇化じゅんかであろう。あるいはまた、ギリシア精神のインドにおける復興とも見られるであろう。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
しかしながら本当に考えてみると、その人の生活に十分の醇化じゅんかを経ていないで、過去から注ぎ入れられた生命力に漫然と依頼しているのが発見されるだろう。
想片 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
二葉亭のは根本から欧文に醇化じゅんかされ、極めて楽に日常用語を消化して全く文章離れがしていたが、美妙のはマダ在来の文章型を脱し切れない未成品であった。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)