“じゅんじゅん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
諄々83.9%
順々8.0%
醇々3.4%
諄諄2.3%
恂々1.1%
淳々1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして、お絹自身も真実を語らないし、冬木町の長屋をまわっても、誰一人として助力してくれる者のないこと、などを諄々じゅんじゅんと述べた。
しじみ河岸 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
つぎにジョリクールが一人でおどって、それからそれとわたしたちは順々じゅんじゅんに番組を進めていった。もう少しもくたびれたとは思わなかった。
君は少しも顧慮こりょする気色けしきも見えず醇々じゅんじゅんとして頭の悪い事を説かれた。何でも去年とか一度卒倒して、しばらく田端辺たばたへんで休養していたので、今じゃ少しは好いようだとかいう話しであった。
長谷川君と余 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
なんじために ことば諄諄じゅんじゅんたり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
学を好みけいを治め、の家居するや恂々じゅんじゅんとして儒者の如く、しかも甲をき馬にほこを横たえて陣に臨むや、踔厲たくれい風発、大敵にいてますますさかんに、年十九より軍に従いて数々しばしば偉功を立て
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
金博士は、庶民しょみん階級がすきだと見えて、いつになく短気を出さず、淳々じゅんじゅんとして丘へあがった船上で、通俗講演つうぞくこうえんを一くさりぶったのであった。