“擐”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
66.7%
33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其文章の英気があって、当時に水際だっていたことは、保胤の評語に、鋭卒数百、堅甲を駿馬しゅんめむちうって、粟津の浜を過ぐるが如し、とあったほどで、前にも既に其事は述べた。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
学を好みけいを治め、の家居するや恂々じゅんじゅんとして儒者の如く、しかも甲をき馬にほこを横たえて陣に臨むや、踔厲たくれい風発、大敵にいてますますさかんに、年十九より軍に従いて数々しばしば偉功を立て
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
おのおのその手に在るを抜きて、男は実印用のを女の指に、女はダイアモンド入のを男の指に、をはりてもなほ離れかねつつ、物は得言はでゐたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)