“けんが”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
懸河52.2%
犬牙17.4%
県衙13.0%
蒹葭8.7%
妍雅4.3%
献賀4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
レストランN亭のコック藤次郎は、いつかは一かどの弁護士になって懸河けんがの弁を法廷で振うつもりでいた。元より彼には学校に通う余裕はない。
夢の殺人 (新字新仮名) / 浜尾四郎(著)
ちょうど、胴と脚の附け根のような地形に、今川家の勢力は犬牙けんがのように深くい入って、沓掛くつかけ大高おおだかの二城をつなぎ、織田領の脚部をそこで切断した形になっていた。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
お産の暁方には、一羽の鶴が、県衙けんがの屋根にきて、四十余声啼いて西へ翔け去ったという。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
双無塩ふたりのあくぢよひとり西施せいしかたるは蒹葭けんが玉樹ぎよくじゆによるが如く、皓歯しろきは燦爛ひか/\としてわらふは白芙蓉はくふようの水をいでゝ微風びふううごくがごとし。
あんな妍雅けんがな味わいがないようで、いったいに堅い気持に受けとれるのでした。
岐阜城第一に迎えた春の献賀けんがにと、丹波たんば長谷はせの城主赤沢加賀守かがのかみは、自分の秘蔵する名鷹めいよう二羽のうちの一羽を、わざわざ使者に託して送ってきた。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)