“犬牙”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けんが80.0%
きば20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あるいはよし、しかることなきももし強大にしてかつ武備的の国とその境界犬牙けんが相接する場合においては我つねに戒厳するところあらざるべからず。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
ちょうど、胴と脚の附け根のような地形に、今川家の勢力は犬牙けんがのように深くい入って、沓掛くつかけ大高おおだかの二城をつなぎ、織田領の脚部をそこで切断した形になっていた。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかも、彼には人後に陥ちない狡才があり、高家の職能は、時により、老中も大名も、ちぢみ上がらすことのできる犬牙きばにもなるのだ。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)