県衙けんが)” の例文
天師は大きいかめのなかにかの魚を押し籠めて、神符をもってその口を封じ、県衙けんがの土中に埋めてしまった。
お産の暁方には、一羽の鶴が、県衙けんがの屋根にきて、四十余声啼いて西へ翔け去ったという。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
吏人りじんは見ず中朝ちゆうてうの礼、麋鹿びろく 時々 県衙けんがに到る。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)