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懐
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おもひ
ふりがな文庫
“
懐
(
おもひ
)” の例文
旧字:
懷
こたびとてもまた同き
繰言
(
くりごと
)
なるべきを、何の未練有りて、
徒
(
いたづら
)
に目を
汚
(
けが
)
し、
懐
(
おもひ
)
を
傷
(
きずつ
)
けんやと、気強くも右より左に
掻遣
(
かきや
)
りけるなり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
見れば路の辺の草のいろ/\、其とも分かず皆いづれも同じやうに枯れ果てゝ
崩折
(
くづほ
)
れ
偃
(
ふ
)
せり。珍らしからぬ冬野のさま、取り出でゝ云ふべくはあらねども、折からの我が
懐
(
おもひ
)
に合ふところあり。
二日物語
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
何
(
なに
)
の
故
(
ゆゑ
)
に間は四年の
音信
(
おとづれ
)
を絶ち、又何の故にさしも
懐
(
おもひ
)
に忘れざる旧友と相見て
別
(
べつ
)
を為さざりしか。彼が今の身の上を知らば、この疑問は
自
(
おのづか
)
ら解釈せらるべし。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
殿はこの失望の極
放肆
(
ほうし
)
遊惰の
裏
(
うち
)
に
聊
(
いささ
)
か
懐
(
おもひ
)
を
遣
(
や
)
り、一具の写真機に千金を
擲
(
なげう
)
ちて、これに嬉戯すること
少児
(
しように
)
の如く、身をも家をも
外
(
ほか
)
にして、遊ぶと費すとに余念は無かりけれど、家令に
畔柳元衛
(
くろやなぎもとえ
)
ありて
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
“懐”の意味
《名詞》
ふところ
ものを抱くときの胸のあたり。
着衣したとき、胸と体の間の空間。
金銭の持ち合わせ。
(出典:Wiktionary)
“懐”の解説
懐(ふところ)とは、衣服の胸の辺りの内側の部分である。また、仮に何も身につけていなくとも、前に出した両腕と胸とで囲まれる空間も、懐と呼ばれる。さらに拡大解釈して、何かに囲まれた空間のことを、懐と言う場合もある。なお、現実の空間ではなく、考え(胸中)のことを指す場合もある。
(出典:Wikipedia)
懐
常用漢字
中学
部首:⼼
16画
“懐”を含む語句
懐中
人懐
追懐
懐胎
懐紙
懐疑
懐妊
懐中物
懐中時計
可懐
内懐
山懐
感懐
懐姙
懐抱
胸懐
懐出
御懐
述懐
鬱懐
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