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愛重
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あいちょう
ふりがな文庫
“
愛重
(
あいちょう
)” の例文
殊には、故信長も、於犬於犬と呼んで、犬千代のむかしから、織田の人材中でも、一器量として、
愛重
(
あいちょう
)
措
(
お
)
かなかったほどの人物である。——
新書太閤記:09 第九分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
小石川植物園内の大銀杏は維新後
危
(
あやう
)
く
伐
(
き
)
り倒されようとした
斧
(
おの
)
の跡が残っているために今ではかえって老樹を
愛重
(
あいちょう
)
する人の多く知る処となっている。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
戴曼公はまた痘科を池田
嵩山
(
すうざん
)
に授けた。嵩山の曾孫が
錦橋
(
きんきょう
)
、錦橋の
姪
(
てつ
)
が京水、京水の子が瑞長である。これが池田氏の
偶
(
たまたま
)
獲た曼公の遺品を
愛重
(
あいちょう
)
して
措
(
お
)
かなかった所以である。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
道衍
豈
(
あに
)
孝孺が濂の
愛重
(
あいちょう
)
するところの
弟子
(
ていし
)
たるを以て深く知るところありて
庇護
(
ひご
)
するか、
或
(
あるい
)
は又孝孺の文章学術、一世の
仰慕
(
げいぼ
)
するところたるを以て、
之
(
これ
)
を殺すは燕王の盛徳を
傷
(
やぶ
)
り
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
親が愛してくれるよりも幾倍か自分を
愛重
(
あいちょう
)
する事を心得ているのが今の我我婦人です。
女子の独立自営
(新字新仮名)
/
与謝野晶子
(著)
▼ もっと見る
創業の元勲として太祖の
愛重
(
あいちょう
)
するところとなれるのみならず、
西安
(
せいあん
)
に水道を設けては人を利し、
応天
(
おうてん
)
に田租を減じては民を
恵
(
めぐ
)
み、
誅戮
(
ちゅうりく
)
を
少
(
すくな
)
くすることを勧め、
宦官
(
かんがん
)
を
盛
(
さか
)
んにすることを
諫
(
いさ
)
め
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
“愛重”の意味
《名詞》
愛 重 (あいちょう)
愛して大切にすること。
《動詞》
愛 重 する (あいちょうする)
愛して大切にする。
(出典:Wiktionary)
愛
常用漢字
小4
部首:⼼
13画
重
常用漢字
小3
部首:⾥
9画
“愛”で始まる語句
愛
愛嬌
愛想
愛撫
愛宕
愛惜
愛宕山
愛相
愛憎
愛娘