思懸おもひが)” の例文
これでも貴下あなた母樣おつかさま何囘忌なんくわいきぐらゐはこゝろおぼえてりますところへ、あま思懸おもひがけないおかたにお目通めどほりをいたしましたで、つい、其處そこ
月夜車 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
先に怪みし家内は彼の来りしよりもその用事の更に思懸おもひがけざるに驚けり。貫一は不在なりしかばこのめづらし客来きやくらいのありしを知らず、宮もまたあへて告げずして、二日と過ぎ、三日と過ぎぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
左右さいう見定みさだめて、なべ片手かたてらうとすると、青森行あをもりゆき——二等室とうしつと、れいあをしろいたふだほかに、踏壇ふみだん附着くつゝいたわきに、一まい思懸おもひがけない真新まあたらし木札きふだかゝつてる……
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)