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こころがら
ふりがな文庫
“
心柄
(
こころがら
)” の例文
心柄
(
こころがら
)
とはいひながら
強
(
し
)
ひて
自
(
みずか
)
ら世をせばめ人の
交
(
まじわり
)
を断ち、
家
(
いえ
)
にのみ
引籠
(
ひきこも
)
れば
気随気儘
(
きずいきまま
)
の空想も門外世上の声に妨げ
覚
(
さ
)
まさるる事なければ
矢はずぐさ
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
全く
心柄
(
こころがら
)
ではないので、父の兼松は九歳の時から
身体
(
からだ
)
の悪い父親の一家を
背負
(
せお
)
って立って、扶養の義務を尽くさねばならない
羽目
(
はめ
)
になったので
幕末維新懐古談:01 私の父祖のはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
時にあの馬鹿者の金蔵……ああいう
執拗
(
しつこ
)
い奴もないものだが、あんなのがゆくゆくは
胡麻
(
ごま
)
の
蠅
(
はい
)
、追剥、盗人、そんなことに落ちるのだ、
心柄
(
こころがら
)
とはいえ、気の毒なものだ
大菩薩峠:04 三輪の神杉の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
心柄
(
こころがら
)
とは云いながら誠にお気の毒な事で、それから
後
(
のち
)
は
愈
(
いよい
)
よ
其
(
そ
)
の奥様が若様を殺したに相違ないと決定して、今まで優しい方だ、美しい奥様だと誉めた者までが、継子殺しの鬼よ
画工と幽霊
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「気の毒なのはお福さ、
心柄
(
こころがら
)
とは言いながら、あれじゃ江戸中に貰い手もあるまい」
銭形平次捕物控:100 ガラッ八祝言
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
心柄
(
こころがら
)
から、みずから
苦
(
くる
)
しまなければならぬ
愚
(
おろ
)
かしさを
悟
(
さと
)
りました。
おけらになった話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「それは
心柄
(
こころがら
)
で仕方がない」
脱線息子
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
同時に
心柄
(
こころがら
)
なる身の末は一体どんなになってしまうものかと、いっそ
放擲
(
ほうてき
)
して自分の身をば他人のようにその
果敢
(
はか
)
ない
行末
(
ゆくすえ
)
に対して皮肉な一種の好奇心を感じる事すらある。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
退引ならずとは言いながら、米友としては
心柄
(
こころがら
)
にあるまじき仕事と見なければなりますまい。
大菩薩峠:33 不破の関の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
心
常用漢字
小2
部首:⼼
4画
柄
常用漢字
中学
部首:⽊
9画
“心”で始まる語句
心
心配
心地
心持
心算
心細
心得
心底
心臓
心許