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御膝
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おひざ
ふりがな文庫
“
御膝
(
おひざ
)” の例文
身は
桜町家
(
さくらまちけ
)
に
一年
(
いちねん
)
幾度
(
いくど
)
の出替り、
小間使
(
こまづかひ
)
といへば人らしけれど、
御寵愛
(
ごてうあい
)
には
犬猫
(
いぬねこ
)
も
御膝
(
おひざ
)
をけがす物ぞかし。
軒もる月
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
『あなたも
随分
(
ずいぶん
)
苦労
(
くろう
)
をなさいました……。』そう
言
(
い
)
って、
私
(
わたくし
)
の
手
(
て
)
を
執
(
と
)
って
涙
(
なみだ
)
を
流
(
なが
)
された
時
(
とき
)
は、
私
(
わたくし
)
は
忝
(
かたじけな
)
いやら、
難有
(
ありがた
)
いやらで
胸
(
むね
)
が
一
(
いっ
)
ぱいになり、われを
忘
(
わす
)
れて
姫
(
ひめ
)
の
御膝
(
おひざ
)
に
縋
(
すが
)
りついて
了
(
しま
)
いました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
ある時はシェーンブルン宮殿の床に
滑
(
すべ
)
って、小さい公女に助け起され、「あなた親切ね。お嫁に
貰
(
もら
)
おう——」と言ったり、オーストリアの皇后の
御膝
(
おひざ
)
の上に登って、大きな音をさせてキスしたりした。
楽聖物語
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
(著)
暫時
(
しばし
)
がほども
交
(
まじは
)
りし
社會
(
しやくわい
)
は
夢
(
ゆめ
)
に
天上
(
てんじやう
)
に
遊
(
あそ
)
べると
同
(
おな
)
じく、
今
(
いま
)
さらに
思
(
おも
)
ひやるも
程
(
ほど
)
とほし、
身
(
み
)
は
櫻町家
(
さくらまちけ
)
に
一年
(
いちねん
)
幾度
(
いくど
)
の
出替
(
でがは
)
り、
小間使
(
こまづかひ
)
といへば
人
(
ひと
)
らしけれど
御寵愛
(
ごちようあい
)
には
犬猫
(
いぬねこ
)
も
御膝
(
おひざ
)
をけがすものぞかし。
軒もる月
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
膝
常用漢字
中学
部首:⾁
15画
“御膝”で始まる語句
御膝下
御膝元
御膝許