御胸みむね)” の例文
赤心まごころめて一しょう懸命けんめい祈願きがんをすれば、それがただちに神様かみさま御胸みむねつうじ、同時どうじ神様かみさまからもこれにたいするお応答こたえくだり、ときとすればありありとそのお姿すがたまでもおがませていただけるのでございます……。
思ひたまへ御胸みむねの島にかて足らずされどなれぬながされびとを
舞姫 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
須磨琴すまごとのわかきわが師はめしひなり御胸みむね病むとて指の細りし
恋衣 (新字旧仮名) / 山川登美子増田雅子与謝野晶子(著)
天の御胸みむねの血にみた人々の額を潤ほしました
そのとき光明くわうみやう、その時御胸みむね
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
ひとの御胸みむねにはなるとも
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
あれほどの真心まごころなんですぐ神々かみがみ御胸みむねつうぜぬことがあろう。それがつうじたればこそ大和武尊やまとたけるのみことには無事ぶじに、あの災難さいなんりぬけることが出来できたのじゃ。橘姫たちばなひめ矢張やはまれるすぐれた御方おかたじゃ。
そのとき光明こうみよう、その時御胸みむね
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
ひとの御胸みむねにはなるとも
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)