御心みこゝろ)” の例文
かみ創造さう/″\御心みこゝろ人間にんげんたのしましめんとするにありてくるしましめんとするにあらず。無為むゐ天則てんそくなり、無精ぶしやう神慮しんりよかなへり。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
ウィリアムだいせい其人そのひと立法りつぱふ羅馬ローマ法皇はふわう御心みこゝろかなひ、たちまちにして首領しゆれう必要ひつえうありし英人えいじんしたがところとなり、ちかくは纂奪さんだつおよ征服せいふくほしひまゝにするにいたりました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
文恭院ぶんきょういん様と申す明君めいくんにて、此の時御年四十六歳にならせられ専ら天下の御政事の公明なるようにと御心みこゝろを用いらるゝ折抦おりからでございますから、容易には御裁許遊ばされず
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
嗚呼あゝ神よ、若き人は女の生みたる子は、御供ごくう牡牛をうしよりも御心みこゝろかなふべし
頌歌 (旧字旧仮名) / ポール・クローデル(著)
御心みこゝろなが御覽ごらんぜられさふらはゞ
唯だ陛下の御心みこゝろに集まる。
晶子詩篇全集拾遺 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)