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徒
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むだ
ふりがな文庫
“
徒
(
むだ
)” の例文
一寸奥の六畳へ行って徳に逢ってやっておくれ、徳が今日はお
白粉
(
しろい
)
を
粧
(
つ
)
けて待っていたのだから、お前に逢わないと粧けたお白粉が
徒
(
むだ
)
になってしまう
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「えい、奥様を見付けたのでございます。方々探して知れなかったも道理、こんな処に隠れていらっしゃるんだもの、今日の
御足
(
おみあし
)
は
徒
(
むだ
)
にはなりませなんだ。いかが
計
(
はから
)
いましょう。」
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「さう
云
(
ゆ
)
へせえすりやえゝつちのになあ、おとつゝあは」おつぎは
落膽
(
がつかり
)
したやうにいつた。
内儀
(
かみ
)
さんとおつぎは
恁
(
か
)
うして
熟睡
(
じゆくすゐ
)
した
身體
(
からだ
)
を
直立
(
ちよくりつ
)
せしめやうと
苦心
(
くしん
)
する
程
(
ほど
)
の
徒
(
むだ
)
な
力
(
ちから
)
を
盡
(
つく
)
したのであつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
黄昏の頃油揚坂より続々として
曳出
(
ひきい
)
だす、馬車、腕車数十輛、失望、不平、
癇癪
(
かんしゃく
)
などいう不快なる熟字を載せたるは、これ貴婦人の
帰途
(
かえるさ
)
にて、
徒
(
むだ
)
になりたる百余俵の施与米を荷車に積みて逆戻り
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“徒”の意味
《名詞》
(かち)徒歩。
(かち)江戸時代、騎乗を許されなかった下級の武士。
(ただ)普通。凡庸。ありきたり。
(ただ)何事も無いこと。
(むだ)役に立たない、効果の無い又は不要に贅沢なもの。
(ト)仲間。同類の人。
(ズ)五刑の一つ。懲役刑。一年から三年まで半年毎に五段階設けられた。
(出典:Wiktionary)
徒
常用漢字
小4
部首:⼻
10画
“徒”を含む語句
徒歩
徒然
徒事
基督教徒
聖徒
徒爾
徒輩
徒労
清教徒
悪徒
徒為
徒士
徒渉
博徒
徒弟
徒跣
徒党
兇徒
耶蘇教徒
徒手
...